猫舌ブレンドを作成中
ある配信者さんの鶴の一声によって開発が進みつつある『猫舌ブレンド』の作成。このブレンドを作成する経緯は、熱いコーヒーが飲めない人々への優しい気持ちがあふれている。また、ネコの気持ちになってコーヒーを楽しむのも面白い試みかもしれない。
しかし、猫舌ブレンドとは一体何か。それは、コーヒー液の抽出温度を50度から60度にする必要がある。(普通はコーヒーは90度から96度で淹れる。)ここで問題なのが、50度前後のドリップは酸味が強烈に抽出されやすく、不味いコーヒーを完成させてしまう可能性もある。
コーヒーの化学成分と抽出
コーヒー豆には、酸、糖、苦味成分、香り成分など、多様な化学物質が含まれています。これらの成分は、抽出時の湯温や時間によって溶け出す速度や量が異なります。
酸の抽出
コーヒーに含まれる酸は、クロロゲン酸やクエン酸、リンゴ酸など多岐にわたります。これらの酸は比較的低い温度でも抽出されやすい性質を持っています。そのため、湯温が低いと酸が優先的に抽出される傾向があります。
湯温と抽出の関係
適切な抽出温度は一般的に90~96℃とされています。この温度帯では、酸だけでなく、糖や苦味成分、その他の風味成分がバランスよく抽出され、全体的に調和の取れた味わいが得られます。しかし、湯温がこの範囲を下回ると、酸の抽出が早まり、他の成分の抽出が不十分になります。
バランスの崩れ
低温での抽出では、酸が主に抽出される一方で、糖や苦味成分の抽出が遅れます。糖や苦味成分は、コーヒーの味わいに甘みや深み、コクを与える重要な要素です。これらが十分に抽出されないと、酸味が強調され、バランスの取れた風味が失われます。
実際の影響
例えば、80℃の湯でコーヒーを抽出すると、クロロゲン酸やクエン酸などの酸が最初に抽出され、酸味が前面に出ます。しかし、これらの酸味成分と調和するべき糖分や苦味成分が不十分なため、全体として尖った酸味が目立つ結果になります。
まとめ
湯温が低いとコーヒーに酸味が現れる理由は、酸が低温でも容易に抽出される一方で、他の風味成分の抽出が不十分となり、酸味が強調されるためです。適切な抽出温度を保つことで、コーヒーの成分がバランスよく抽出され、酸味、甘み、苦味が調和した豊かな味わいが得られます。
よって、50度前後の湯温でしっかりコーヒー豆自体の酸味成分と苦味成分が調和された状態で抽出されるブレンドを作成しなくてはならない。
これによると、①酸味が表向きな(浅煎りのコーヒー豆)コーヒー豆は使用しないことにする。また、②深煎りすぎるコーヒー豆をブレンドすると苦味ったらしい、飲むに堪えない苦さが前進しているコーヒーになりかねない。
つまりは、③万人受けを出来る『猫舌ブレンド』を作成していきたい。ネコちゃんのように熱いコーヒーが飲めないコーヒーユーザーへの革新的ブレンドを今後公開予定だ。
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