二人声劇台本(台本参加人数2人)
5分読了
商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)
○う..ひぐっ...うぇ...
×どうしたんだい。そんなに泣いて。
○友達が僕のことをバカだっていうんだ。
×そうかいそうかい。どんなことをしてバカなんて言われたんだい。
○わかんないよ...。ただ、僕が先生の質問に答えられないからバカっていってるんじゃない。
×そうか。そうか。大変だったね。
○もう、あんな学校行きたくない。パパ、学校辞めたい。
×お前はまだ中学生で学校を辞めるなんてことできないよ。
それに、不登校になってもパパが責められるんだ。
○なんでパパが責められるの?
×「あの親は子供を学校に行かせない。バカだ。」って言われるんだ。
○けど、もう僕つらいよ...。辞めたいよ。
×明日、また同じ気持ちだったら、また話を聞くよ。
もう遅い時間だから寝るんだよ。
○...うん。
×そんな友達からは逃げていいんだよ。
無視をしたらいい。
頑張っているのは知っている。
パパはバカなんて思っていないよ。
○...うん。
×おやすみ
○おやすみなさい
×「逃げていいんだよ」...?俺は何てことを言ってしまったんだ。
「逃げていいんだよ」ってなんて無責任な物言いをしたんだ。
あいつは子供で、俺は大人。
本当のバカは俺かもな。
大人には幾らでも逃げ道がある。
仕事が嫌なら仕事を変えればいい。
嫁が嫌なら取っ変えればいい。
隣人が嫌いなら、引っ越せばいい。
いくらでも今から逃げることができる。
子供には、その逃げ道なんて全くないのにな。
声劇台本を書くにあたって参考にした書籍
僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。
それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。
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