一人声劇台本(台本参加人数1人)
5分読了
商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)
僕は、夜に絶望しやすい。
きっとわかっている。
絶望しやすいのは多分お前のせい。
お前はキラキラ光っていて、情熱的で、他人とのバランスを保つことができるらしい。
だけど、僕ときたら、影が薄くて、薄情者で、他人からは基地外と言われる。
そんな僕は夜に絶望しやすい。
お前と離れると、自分の暗さに自分を見失いそうになる。
僕がお前になるには、どうしたらいいのか。
きっとなれない。
なれないなら、君の周りをグルグル回ることに注力しよう。
きっと君はもともと太陽だった。
太陽だったから僕は夜に絶望しやすい。
僕は恒星にはなれない。きっとね。
恒星になれない僕は、夜に死にたくなるんだ。
基地外と呼ばれる恒星になれない僕だけど、本当に気が狂ってしまわないように、僕自身の一部を狂わせるんだ。
わざと自分を繕って、行きたくもないスターバックスでエスプレッソのダブルショットを注文してみたり、図書館に行ってみたり、受けつけないラフロイグを飲む。そういった生活の一部を狂わせていたのに、みんな僕を本当に狂っていると断定してる。
みんなが僕を狂ったことにできると、今日も太陽のお前の周りでバランスを保てるらしい。
まるで、ビー玉がスポンジの上で転がらないように。
声劇台本を書くにあたって参考にした書籍
僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。
それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。
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